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□ エリーシア戦記71 □

71-4

【6月初旬】
 サリス帝国セリア郊外――。
 セリアを中心にして、東西南北に街道が伸びている。それぞれの街道には、ほぼ等間隔に、隊商宿が整備されている。
 一般的に、隊商宿は、中庭を取り囲む四角の2階建ての建物で、堅固な壁に守られている。
 頑丈な門をくぐると、左右に、厩舎や倉庫があり、石で舗装された中庭の中央には、女神エリース像と礼拝所がある。その周りでは、商人たちが盛んに商品の取引を行っている。2階には、商人たちの宿泊施設が並んでいる。

 オーギュストは、セリアとサイアを結ぶシャルル大街道の隊商宿の一つに滞在している。
 この一か月、北の隊商宿へ向かったと思えば、すぐにセリアに戻り、次に西に、そして東に、また北へ、などと出たり戻ったりを幾度も繰り返していた。
「どうした? 打ち込んで来い」
 オーギュストは、扇一本を持って立っている。それを剣、槍、斧、鎖鎌を持った甲冑姿の戦士たちが囲んでいた。
「はっ!」
 分銅がこめかみを襲う。僅かに身を反らすと、前髪をかすめていく。
 ほぼ同時に、左右から剣と斧が振り下ろされてくる。大きく剣の下に踏み込むと、まず扇で籠手を叩き、さらに、後ろ回し蹴りで斧を打ち払う。
 そして、正面から衝き込まれる槍を手刀で叩き落とし、背後から襲ってくる鎌に対して、扇を広げて、一瞬顔を覆い、透かさず背中に回り込んで、首筋に閉じた扇を当てる。
「参りました」
 甲冑の戦士たちは、武器を背中に回しながら跪く。
「やはり厄介なのは、槍だな……」
 大きく息を吐きながら呟く。何度か扇子を振って、受けのイメージを作っている。
「お見事です。陛下」
 その時、壁際に控えていた作戦参謀『ヤン・ドレイクハーブ』と『刀根小次郎』が進み出てきた。
「どうか?」
「はい、もはや追跡する者の姿はありません」
 小次郎が答える。
 オーギュストがセリアを出入りすることで、アルティガルドの工作員を誘い出し、毎回それらを討伐してきた。
「そうか。案外少なかったな」
「アルティガルド本国で、外交と軍情報部の粛清が起こっているとか。サリスに潜伏する者たちも混乱しているのでしょう」
 ヤンが澱みのない涼しい声で進言する。
「……」
 オーギュストは、首を扇子で2度3度と叩いて思考する。
「よし四時間寝る。その間に出陣の準備を叩整えよ」
「はっ」
 一同が威勢よく頷く。


 全身を隙間なく覆っていた甲冑を脱ぎ捨てて、『ラン・ローラ・ベル』は、シャワー室に入る。質素な作りであり、個室はなく、壁にシャワーヘッドが並んでいる。そのシャワーヘッドの上に、横に細長い隙間があり、地上の芝生が微か観見えた。
「いたっ」
 蛇口を捻ろうとして、右手首の痣から痛みが走る。先程の演習で、ランは剣を担当し、籠手の上から扇子で叩かれてしまった。
「痛むのか?」
 優しく問い掛けながら、右隣に立つ『マルティナ・フォン・アウツシュタイン』が蛇口をひねる。
「ありがとうございます」
 ランが頭を下げると、そこにお湯が降り注ぐ。汗の滲んだ髪を、気持ちよく洗い流してくれる。
「おいおい、冷めているぞ!」
 ふいに、不満の声が上がった。左隣の『サンドラ・ジラルド』である。全身の塗した泡を洗い流しながら『高温じゃないと筋肉がほぐれない』と憚らず喚いている。
「出陣のために、急遽、食事の準備もしているのだ。まあ仕方なかろう」
 その奥で、髪を洗っていた『キーラ・ゼーダーシュトレーム』が諌める。
「だからと言って、上帝陛下直属の我々を蔑ろにしていい理由にはならない」
「それはそうだが……」
「あとで叱責してやる!」
 サンドラが壁を叩いて、三白眼で、口の端を恐ろしげに上げる。
 ランは、掌にシャワーのお湯をためる。改めて、その温度を確かめて、『十分高温だ』と内心で呟き、壁に向かって口を尖らせた。
 裏庭の窯で沸かされたお湯は、人力で階上の樽に運ばれる。そこから、配管を通って、ここに落ちてきている。故に、どうしても、お湯は冷めてしまう。親衛隊の場合は、ほぼ水と変わらない。
 如何に、彼女ら鎮守直廊三人衆が、特権を与えられているか痛感する。
 しかし、今の自分に、その既得権益を非難する資格はない、とランは苦悶する。
――情けない!
 濡れた髪で顔が隠れると、強く歯を食いしばった。
 『鎮守直廊三人衆』に加わって、オーギュストの稽古相手を務めた。しかし、明らかに一人だけ動きが鈍かった。一人だけ、怪我を負ってしまった。力の差を実感する。
「宜しいか?」
「どうぞ」
 シャワー室の入口に、筆頭秘書官の『ケイン・ファルコナー』が立っている。
 ランは慌てて、バスタオルで前を隠したが、他の3人は、全く意に介していない。親しい女友達のように気さくに挨拶をかわす。
「マルティナ様」
 何を言っているのか、全員が瞬時に理解できる。ランは、カッと頬に朱が刺すのが分かった。
「ええ、すぐに」
 マルティナは嬉々とし顔で、一秒たりも惜しむように手早く、バスタオルを裸体に巻いてシャワー室を出ていく。
「あの衝きは良かったからなぁ……」
「分かっている。何も言っていないぞ!」
 サンドラが低く呟き、蛇口を全開にして、荒々しい手付きで頭を洗う。
「ははは」
 キーラは苦笑する。
「……」
 ランは慣れ合う二人を見遣った。そして、二人の尻に、『K』の記号が並んでいるのを発見する。
――15と11か……。
 それらが、昨夜達した回数なのは、明白だった。
 思わず、喉を鳴らして、生唾を飲み込んだ。その瞬間、まるでそれが溶けた鉛と化したかのように、胃に熱い衝動が走り、腹の底で、怪しげに蠢いていく。


 モンベルの森――。
 ダキニ族は、モンベルの森に棲むエルフの一部族である。風を操る魔術に長け、宙に舞い、森の中を枝から枝へと飛び移っていく。破壊神シヴァへの信仰が強く、その儀式のために人間の心臓を取り出して供物としている。
 エルフ王アルトゥーリンは、この集落を襲い殲滅していた。そして、この地を拠点に、モンベルの森を鎮圧している。
「人間を監視せよ」
「はっ」
 アルトゥーリンの前に、黒いマントで全身を包み、頭に布を巻いた一団が跪いている。
「散れ!」
 強い口調で命じると、彼らは、一斉に白い仮面をつける。その途端に、まるで空間に溶けるように、透明になっていた。
「では、行って参ります」
 そして、奥の扉が開き、一陣の風が吹き抜けると、その部屋に、もはや気配はなくなっていた。
「この森からシヴァの邪教を信奉する者どもを一掃する時が来た。総員、労を惜しむな!」
「御意」
 アルトゥーリンは、覇者としての威厳に満ちた態度で部下たちに臨んでいる。そして、優美で重厚なマントを颯爽と翻して、奥の扉へと退く。
「少し……長引いたか……」
 長く狭い隠し廊下を足早に歩く。
 苛立ったように荒々しい手付きで、マントを剥ぎ取り、籠手、胸当て、草摺を毟るように投げ捨て、鎖帷子も脱ぐ。そして、王冠代わりの髪留めを外して、頭を軽く振って髪を解いた。
 ローライズのホットパンツに丈の短いチューブトップだけの格好となり、さっぱりとした表情で腰を横に揺らしながら歩く。

 元々そこは族長の宝物庫だった。地底深くから汲み上げた水で、貴重な植物が育てられている。
「それそれ」
「どうだどうだ」
 オーギュストは、大きなベッド上に仰向けになっている。その上に、二人のエルフ娘が跨って、かしましく黄色い声を上げていた。
 ドン!
 一際大きな音を立てて、アルトゥーリンがドアを閉めた。
「ひっ……」
 途端に、エルフの娘たちは、冷水を浴びせられたように短い悲鳴を上げて、バネで動く人形のように飛び上がった。
「お前たち、客人は忙しい方だ。あまり煩わせるな」
「はい」
 二人は、畏まって、ベッドの傍らに立つ。その膝がガタガタと震えている。
「すぐに持ち場に帰れ!」
「はい、失礼します」
 そして、まさに脱兎のごとく、部屋を出ていく。
「要請のあった件について十分な手を打った。次はそちらが答える番だ。人間の王よ」
 扉がぴしゃりとしまった瞬間、険しい声で喋り出す。
「……」
 オーギュストは、扉が閉まるのを確認してから、静かにベッドから起き上がった。
「おいで」
「嫌よ」
 横を向いて、髪を耳にかける。
「マッサージしてもらっただけだ」
「どうかしら、そうは見えなかったけど……」
「君は俺の言葉より、自分の瞳を信じるのかい?」
「……」
 アルトゥーリンは、はっとして顔を上げる。それから、返す言葉につまり、口を真一文字に結ぶ。
「どうなんだ?」
 ゆっくりと近づきながら、少し低い声で重ねて問う。
「そうじゃないけど……」
 まるで子羊のように俯いて、小さな声で囁く。
「よし、いい子だ」
 爽やかな笑顔をむけて、優しく頭を撫でてやる。
「ご、ごめんなさい」
 頬を主に染めて、上目使いに答える。
「ほら、おいで」
「うん」
 子犬のように頷き、手を引かれて、ベッドに導かれる。
 ベッドの上に投げ出される
「きゃあ」
 毬が弾むように笑う。
 そして、オーギュストが覆いかぶされば、脚を大きく開き、舌をべろりと出して受け入れる。
「ん、んっ、ううン……」
 熱く舌を絡めてキスをする。
 ちゅく、ちゅるる、ぢゅるっ、
 2枚の舌腹の上で、2種類の唾液が混じり合い、仲良くすすり合う。
「あっあああ」
 チューブトップをたくし上げて、小ぶりだが、美しい桜色をした突起にしゃぶり付く。そして、もう一方の乳ぶさを、手の跡が残るほどに揉み解し、懸命に勃起する乳首を摘まんで捻る。
「あっ、あっ、ああン!」
 眉間に皺を刻みながら、短く喘ぐ。
 オーギュストは、甘くキスをしながら、ホットパンツの太いベルトを外してずり下ろす。
「いやぁン……」
 そして、腰を持ち上げて、マングリ返しにする。
 森の深い枝葉に清められた陽射しが、穢れを知らないパールピンクの美肉を濡れ光らせている。
 じゅっ、じゅる、じゅるるっ、
 女の秘華のうちから溢れる蜜をすする。
「あッ、あっ、ああぁぁぁーん……」
 綺麗に整った細い顎を上げて、長い喘ぎ声を響かせる。
 至極の甘味である。
 愛らしい神秘の蕾を指先で押すと、強い弾力が帰ってくる。そのこりこりとした肉芽を、虫を甚振る幼児のように執拗に捏ねまわす。
「あう、あん、あ、あん、はう、いっ、いっ、いっ!」
 息も絶え絶えに喘ぎ続け、さらにたくさんの蜜を溢れ出す。
「うぐ、うぐぐ」
 オーギュストは、じゅるじゅると音を立てて、そのすべてを飲み干していく。
「はあああっ、あ~~~~~ン!」
 シーツを握りしめ、華奢な背中を弓なりにして、棒のように細い脚を痙攣させながら、さらに間欠泉のごとく愛液を吹き上げる。そして、長く尾を引く絶叫を残して、ぐったりとあられもなく大の字となる。
「……はぁ」
 精も根も尽き果てたように、荒く息を弾ませる。
 オーギュストは、くびれた腰を掴んで、エサを求める鯉のように口をパクパクさせている膣穴に鉾先を宛がう。
「あ、ふぅん……」
 そして、ゆっくりと上下させて、柔肉をなぞり、敏感な肉芽を擦った。
「ああ、むぅん……」
 もどかしそうに身を捩じって、声を震わせてよがる。
「もう、もう……がまんできません……」
 今にも涙が零れそうな大きな瞳で、じっと訴えるように見つめ、神秘的な美貌を被虐的に歪めている。
 舌なめずりして、オーギュストは、一気に挿入する。
「うぐゅ……」
 顎を突き上げて白い喉を伸ばし、細い腰を若鮎の如く跳ね上げる。
「……いくっ、いっちゃう!」
 忽ち、甲高い声を吐き散らし、全身をガタガタと震わされながら、下から強く四肢をしがみ付かせる。
 オーギュストは、マーキングする様に、顔や胸にキスを繰り返す。その雪も恥じらう純白をうっすらと紅潮させた美しい肌を、唇で感じ取る。
 また、エルフの蜜壺は、肉襞が蠢き、まるでミミズが千匹いるように締め上げてくる。その感触を思う存分堪能する。
「ああん、と、蕩ける……」
 一撃ごとに、膣穴や子宮がドロドロに蕩けていく。そして、脳髄までも焼け、全身が燃えるように熱く、今にも肌が火を噴きそうだった。
「まっ、またっ、いっちゃう」
 目も眩むような愉悦の連続に、まるでイキ癖が付いたように、何度も何度も絶頂を繰り返し、壊れた蛇口のように愛液を吹きこぼす。
「ひぃ、ひぃぃぃぃん!」
 イキっ放しの状態で、もはや言葉を紡ぐこともできずに断末魔を叫び上げた。
「はれ……?」
 気が付けば、暖色の光に照らされて、眼下にオーギュストを見下ろしながら、ゆっくりと腰を振っている。
「わたしは…どうして……こんなことを……?」
 虚ろに視線を宙に彷徨わせて、淫靡に酔い痴れた表情でくぐもった呻き声をもらす。
「あう、うぅぅうぁ」
 膣肉を擦る感触に、思わず腰が止まる。
 途端に、オーギュストの手が飛んできて、薄い尻肉を叩く。
「ひっ、ひゃ……」
 忽ち、腰が跳ねて、膣肉をきつく締める。
「ひぃいいい……」
 必死に腰を上下に動かすが、オーギュストは容赦なく叩き続ける。
「はぅ、はぅ、ふぁう……」
 無我夢中で腰を振り立てる。
「ああ、……イクッ、わたし……自分で…ああ…イク!」
 ふいに、陶然とした眩暈に襲われて、頭の中が真っ白に染まっていく。
「もう……ゆるして……ゆるして……」
 汗で濡れ光る胸を激しく上下させながら、
切なげに泣き咽る。
 その瞬間、どさりと仰向けに倒された。
 美しい黄金の髪が煽情的に広がり、小ぶりだが美しい乳ぶさが小刻みに揺れる。
「そろそろ出すぞ」
「ああ、ください。中にたっぷりとください」
 ぽろぽろと涙をこぼしながら、生々しく哀願する。
 オーギュストが、ピストン運動を開始する。
「ぐむぅ……イクッ、ぐがぁ!!」
 白いマグマの迸りを子宮に浴びた瞬間、壮絶な、悶絶の絶叫を絞り出した。
 
 オーギュストは椅子に腰かけて、アルトゥーリンに舌と唇で灼熱の砲身を掃除させている。例え白目を剥いて意識朦朧としていても、射精後は口で浄めるように躾けている。
 ベッドでは、先ほどのエルフ娘たちが、シーツを替えている。その後、アルトゥーリンの膣穴とアナルをきれいに舐め浄めさせ、もう一度挿入しようと考えていた。
「本当にお前たちは美しい」
 オーギュストは笑いながら、アルトゥーリンの頭を撫でる。アルトゥーリンは長い耳を真っ赤にして、無邪気な笑みを浮かべた。
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Date:2013/07/23
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